梅ノート

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アトピーと闘おう!

こんにちは。

このブログを読んで下さっているあなたは、やはりアトピーに悩まされているご本人でしょうか?それともお子様の皮膚をなんとかしてあげたいと悩む親御さんでしょうか?この記事は「こうすれば治る」と言った断定的な内容ではなく、我が家の長男が小学校3年生の時に、突然発症した謎の皮膚疾患からアトピーの診断を医師から受け、最終的に克服した経験を記録したものです。

克服するまでのアプローチの方法は、その人の体質やお住まいの環境、食べ物などで大きく変わりますので、断定的に「こうすべき」と説くような内容にはなっていません。我が家の奮闘記が、悩めるみなさんの参考になればと思います。

一円玉くらいのグチュグチュ

もうそろそろ夏休み、と言う暑い毎日でしたが、長男と次男は毎日元気に小学校へ通っていました。長男は典型的な男の子。父親に似て近視が強く、メガネが欠かせない以外は食欲も旺盛な元気な男の子でした。夏になり、長男は首筋を頻繁に掻くようになっていました。ランドセルを背負う背中は常に汗びっしょり。もちろん首筋も汗まみれで、多少痒みを感じて引っ掻くのは仕方ないと思っていましたが、帰宅した際は必ずシャワーで汗を流すようにしていました。

そんなある日、プツッと赤く小さな出来物が、左側の首筋真ん中辺りにできました。「引っ掻いちゃダメ!」と言ってもそこは小学生。ボリボリ引っ掻きますし、いくら注意しても止まりません。シャワー後に痒み止めの軟膏を塗ると一旦は治るのですが、暑い中学校へ行くとまたボリボリと掻きむしります。気付けば一円玉くらいのグチュッとした丸い立派な皮膚炎になってしまいました。

皮膚科に行かなくちゃ!

これ以上大きくなったら大変!私は直ぐに地域の皮膚科に連れて行きました。

そして、当たり前のようにステロイドと痒みどめの飲み薬が処方されました。私も、なんの疑いもなくその日の入浴後に患部に塗り、三日程経過すると嘘のようにつるんとした首筋に戻っていました。

「すごい!!」こんな効くのかと思うほどよく効き、逆に怖くなった私は「ステロイド 効果」のワードで検索し、初めてステロイドによる副作用を知りました。医師の治療方針を信じるべきと思う反面、こんな強い軟膏を子供に塗り続けて良いものか?と疑問を持つようにもなり、患部にはほんの少し塗布しつつも、痒み止めの飲み薬は私の判断で中止しました。

全身に広がった発疹!

痒み止めの服用を自己判断で中止し、ステロイド軟膏も効き目が極端すぎて使い続けることが怖くなりました。1週間ほど経過すると、一円玉くらいの大きさだった患部の面積は倍に広がり、グチュグチュの状態に逆戻りし、夕方になると全身にポツポツとした小さな発疹が広がると言う症状が出るようになりました。

再び皮膚科へ

上の画像は単なるイメージで、息子の背中ではありません。実際の症状はこの画像よりも酷く、もっと発疹の輪郭がはっきりとしていました。しかも首はドロドロとした状態に悪化し、私は半泣きで皮膚科へ再来院したのでした。

そこで言われたことは「私が行った処方通りになぜ治療しないのですか?なぜもっと塗らなかったのか?ちゃんと治療しないからこうなるんですよ」と注意されたのでした。日本アトピー協会のページを読むと、医師の診断に従ってしっかりと処方薬を使うことを推進しています。でも親として、小さな子供に根本的ではない治療を施し続ける事に、強い違和感を感じました。痒み止めで物理的に引っ掻く行動を止めさせる>ステロイドで炎症状態に移行させない。この治療方針が分かっていても、根本的に疾患を克服する手立てになるとは到底思えませんでした。この違和感は、アンチステロイドの記事を読んだから、と言うだけでなく、塗っても塗っても終わりが見えないからです。またこの時の皮膚科医は、処方をする際に息子の日頃の体調や食習慣、体質などへの問診は一切なく、根本的な要因を探ろうとしてくれているとは思えませんでした。

その日、医師からはきちんと治療方針に従う事を諭され、私は処方箋薬局で大量の痒み止めの飲み薬と、ストロングのステロイド軟膏を持ち帰りました。

息子がある日「お母さん、、これ塗ると治るんだけどね、なんかね、皮膚が薄くなってる気がする。」違和感があるのは私だけではありませんでした。塗っている本人も、子供ながらに治っている実感がなかったようでした。

漢方薬との出会い

子育てに非常に強力的な夫に対し、私はその皮膚科医への不信感をぶつけました。息子の皮膚は全身が爆発状態。特に首は痛々しく、膿が常に出ている状態でした。一日でも早く、なんとかしてあげなくてはと言う想いで、必死に色々な記事を読み漁りました。アトピーで一儲けしようと、情報を小出しにして最終的に有料コンテンツへ誘導する記事にも引っかかったこともあり、アトピービジネスの存在も知りました。紆余曲折がありながら、あるクリニックのサイトに出会いました。

ジーク夏見クリニック

ちょっと見難いサイトですが、、、漢方薬と西洋医学の融合を目指していると言った治療方針や、尋常性疥癬(じんじょうせいかいせん)の強烈な疾患を持った患者さんが、徐々に回復していく様子に驚き、とにかくここに行ってみようと思いました。

お腹にガスが…

ちょっと風変わりで早口な先生でしたが、一般的な皮膚科医の診断を強烈に批判されておられ、私が感じた不信感を代弁してくれたようで嬉しかったです。

診断は、腸の状態が悪いとの事。ガスがお腹にだいぶ溜まっていて、ベロの色も良くない事。お腹が硬くて冷えている事を告げられ、毒素を外に出さないと治らないと告げられました。母親としては、毎日便は出ていましたし便秘と言われてもピンときませんでしたが、息子のオナラがとにかく臭いと伝えると「腸の状態が改善すると、オナラの匂いも臭くなくなるはずだ。一日一回ではなく、良い状態だと二、三回出てくるはず」と説明され、半信半疑でしたが、先生の治療方針に従って漢方による治療が始まりました。

先ずは爆発状態を脱出させる

先生は、ステロイド軟膏のことは批判しているものの、全く使わないわけではありませんした。処方の塗り薬はストロングのステロイド軟膏と、赤ちゃんの顔にも塗れる強力レスタミンコーチゾン。息子の首はドロドロの状態だったため、とにかくここだけはステロイドを使って一旦抑える。但し、肌が滑らかになったら即刻中止ステロイドの塗布は止めて、レスタミン(これもステロイドが含まれる)に切り替えなさいと教えられました。そして漢方薬は毒出し作用のあるものを処方されました。

ここで息子が服用した漢方薬の名称を書かないのは、自己判断で市販の漢方薬を買ってしまうことを防ぐためです。と言うのも、デトックス作用のある漢方はたくさんあります。その中でも、問診から聞き取った内容や触診から判断して処方されたものを服用するわけです。安易に購入せず、細かな問診を受けてから服用してほしいと思っています。

大量の汗!汗!

漢方薬を服用して直ぐに、息子は寝汗を大量にかくようになりました。就寝後数時間経過したところで、一旦背中に手を入れて確認していたのですが、毎晩汗でびっしょりでした。その日から、夫婦で就寝前に、ぐっすりと寝ている長男を抱き起こし、そーっと肌着を交換することが習慣となりました。

また、頻繁に「お腹いたい」としゃがみ込む事が増えて心配しましたが、急いでトイレに駆け込むと、びっくりするような長ーいモノが出ていました(笑)素人目にも、体が悪いものを外に出そうとしていることが良くわかりました。そして気づくとオナラの匂いが少しだけ改善していた事に気づきました。

5日でストロングのステロイドから切り替え

漢方治療を始めて1週間目。まだ痒みは消えないものの、夕方に必ず発症していた背中のブツブツが殆ど出なくなってきました。ドロドロだった首はステロイドで滑らかになり、極弱いステロイドであるレスタミンに切り替えていました。寝汗も少しずつ減っていきましたが、痒みが出ないように、一日3−4回はレスタミンを塗り続けていました。息子も治療の効果を実感してきたのか、最初は「苦い!おえー!」と文句ばかりでしたが、自ら進んで服用するように変わってくれました。

しばらくこのまま続けよう

漢方治療を開始して一月目。首の状態は明らかに改善してきました。夕方の背中の発疹も出なくなりました。ですが、まだ油断はできないので塗り薬と漢方は辞めないように言われ、そこから3ヶ月はしっかりと毎日3回漢方を服用。塗り薬も毎朝、毎晩欠かさず続けました。

一からの生活改善

症状が出た疾患が、完璧に治りました!と言う宣言はないものの、腸の状態を常に良好に保つ点についてアドバイスされ、治療としては一旦終了。息子の漢方治療は3ヶ月でした。

その間、私はただ漢方薬と軟膏を塗るだけではなく、原因をなんとか突き止めようと必死でした。答えなどは誰も提示してくれませんが、皮膚の状態は腸の状態と直接関係ある事を実感していたので、我が家の食生活を一から見直し始めました。私自身、料理は好きで色々と毎日手作りの食卓を家族で囲んでいましたし、旦那の弁当も毎日持たせていました。ですが添加物や農薬に対しては全く無頓着で、気にした事などありませんでした。農薬、添加物についての記事や書籍を読み、安心安全な農業や食品加工を行う企業があることも知りました。

生活が一変

とは言え、、今まで普通に購入してきたスーパーでの買い物が怖くて出来なくなり、もう何を買って良いのかも分からなくなる事は、本当にストレスでした。でも無添加の安心安全な食材を使うと、割高でもとにかく美味しくて!長男のアトピーをきっかけに、我が家の食生活は一変したのでした。

最後に..

最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。お子様やご自身がアトピーで悩まれていると、本当に苦しいですよね。当たり前ですが、ステロイドだけでこのアトピーに打ち勝とうとするのは、無理があると実感します。日本アトピー協会には、ネットの情報に騙されないで、医師の診断に従うように促していますよね。

でも「腸活」や「腸内環境・腸内フローラ」などなど、今の私たちは腸の中を改善すると肌がキレイになる事をしっかり理解しています。それは美肌の要であり、表面的なステロイド処方だけで治らない事は、もうみんな知っているはずです。この疑問に対し、協会は答えを出していません。

アトピーに悩む全ての人たちが、ご自身に合った治療法と出会えるように心から願っています。

最後に、参考になるリンクを以下にまとめましたのでご覧ください。

息子を治療してくれたクリニックはこちら・・

院長先生が元々はアトピーで、患者の気持ちをしっかり理解されているクリニック・・

重症のアトピー患者さんで、アメリカで治療した女性のユーチューブ動画はこちら・・

この女性は漢方治療を否定されています。本当に重度の状態から完治された方なので、とっても勉強になった動画でした。こちらのサムネイル画像は悲惨な状態ですが、インタビューに応えているご本人はとっても美しい女性です。とても同一人物とは思えません!!渡米治療の相談も受けていらっしゃるようですので、重症の状態であればこちらの方が良いのかもしれません。

我が家は食生活の改善と漢方で克服できましたが、漢方が合わない方もいらっしゃいます。ぜひご覧いただき、ご自身に合った治療法を試してください。

とにかく諦めずに!!必ず治ります!

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